2013年10月18日

パールマンリサイタル in 大阪

明日でもう一週間経ってしまうので、そろそろ
書いておかないと…と重い腰を上げました。

なんで、そんなに腰が重いのか。
昨今、止まらない体重の増加はここでは
無関係(…だと思う)です。

なんか、あまり書くことが無くて、ぐずぐず
していたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

生イツァーク・パールマンを聴いてきて
書くことがないってどういうことなんだ!と
お叱りの声が聞こえて来そうなことを言っちゃいましたが、
そりゃ、演奏は絶対的な安定感で超絶技巧も余りに
軽々こなしていくので、まったくすごく見えないという
本物っぷり。

あまりに心地よい音色に、ねこてんは生まれて初めて
コンサートでものすごい睡魔に襲われてしまいました。
本当に途中やばかった・・・まぶたがくっつかない
ようにするために渾身の意志力を使いました。

なんでしょうねえ…完璧すぎてもう
どうしようもないというか。

ええっと。

まず、日時は先週の土曜日、10月12日15:00開演。
場所はJR福島駅から歩いてすぐのザ・シンフォニーホール。

ねこてんはD列(前から4列目)の右側よりの席。
パールマン先生の演奏が逐一見られるよいポジションです。

何しろ、5月20日に抽選購入しておよそ5ヶ月・・・。
本当に待ちに待ってたんですよ。

まだ70歳には数年の間がおありのはずですので、
そこまで高齢という訳ではないけれど、
パールマンと言えばすでに『伝説』でしょ?

それに楽器も見たかった。
1714年製のストラディヴァリウス「ソイル」。
なかなか、身近でこういうのを弾いている人はいません。
(あたりまえだ!)

でね、ひとりなのにちょっとおめかしをしてですね、
気合を入れて行きました。

14:00の開場でしたが、指定席なので余裕をかまして、
通り道の近鉄阿倍野店で開催されていた「天野喜孝×Hyde」展を
先に鑑賞。

まあ、これはね。
予想通りの天野さんだな〜って感じでした。

「Hydeだと言い張ってるけどあきらか、吸血鬼ハンターDだよね?」
という絵が多数あった…と思ったのはきっとねこてんだけではあるまい。

この週の木曜日だか金曜日だかが初日で、
初めての週末なのに、お客さんはとても少なく、
ゆっくり鑑賞することができました。

ダンボール箱を切り取ったものに描かれていたり
微妙にHydeに顔が似ている為に一段と不気味さを醸し出している
二体の(多分)等身大の人形があったり、日替わり撮影OK物件が
あったり…観るべきものが結構ありました。

天野さんがHydeを前に即興で描いた絵が飾ってあって
その横で、その時の様子をビデオで流していたんですが、
描き終わった後の、天野さんのドヤ顔とHydeの苦笑いの
対比がとてもおもしろかったです。

割りと充実した内容で、予想より時間を取ってしまい、
本命のシンフォニーホールに到着して席に着いた時には
開演定刻の15:00にあと15分と迫っていました。

しかし、パールマンが登場したのは定刻を10分ほど
過ぎていたでしょうか。
電動車椅子を軽やかに操ってスルスル〜ピタッという感じで
譜面台の前に。

チャコールグレーの上下、しかも上着は日本ということで
東洋を意識していらっしゃるのか、チャイナ服。
ピアニストのロハン・デ・シルヴァさんも同じ色目の上下で、
こちらはチャイナ服ではないけれどごく低いスタンドカラーの
首元までボタンが閉まるシャツでした。

無造作にポンポンポンと弦を弾いて、すぐに
第一曲目のヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調が
始まります。

ここで「あれ?」と思ったのは、バイオリンの音量が
とても小さいことでした。

ピアノはスタインウェイで蓋は全開ではなく、半分開けくらい
でしたが、とても豊かな音量で「バイオリンが負けてる?」と
いう感じ…ホールのせいなのか席の位置のせいなのか。

パールマンの前にはメニューインも弾いていた「ソイル」と
いうことで、勝手にものすご〜くハードルを高くしていたの
かもしれません。

もっとなんというか、音の粒を聴くだけで「うぁ〜(TдT)」
となる感じを想像していました。
うん、やっぱり思い込み激しすぎですかね(笑)

ねこてんが勝手に当惑している間に演奏は終了し、
大きな拍手の中、パールマン先生とピアニストは
一旦退場。

1曲づつ退場するんだね〜。

すぐまたスルスル〜ピタッで登場され、次の曲は
グリーグ ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 作品45です。

ロマンティックなメロディがなめらかに奏でられ、
ここで、前述したようにねこてんはもう少しで寝落ち
しそうになったのでした。

あくまでも、演奏がそれくらい心地よかったということで(汗)

耳が慣れたのか、ハードルが修正されたのか、2曲め以降は
そこまで音量が小さいとは感じなくなりました。
でも、朗々と綺羅びやかに鳴るという感じでもなかったなあ。

2曲終わったところで、20分間の休憩を挟みます。

後半は、お待ちかね超絶技巧「悪魔のトリル」からスタート。
これがねえ…楽譜を見るとあり得ない奴なんですよ。
何がというと、小指で延々トリルを続けながら他の指は
メロディを奏でるという人間技とは思えないことが
繰り広げられるわけです。

まあ、タルティーニはこれを夢の中で悪魔が弾いていたのを
耳コピして楽譜に起こしたんですから、当然ですね(笑)

それなのに、パールマン先生は、何の力みもなく不自然な
様子もなく楽々とねこてんがカイザー1番を弾くよりも
気軽な感じでサラッと演奏されていました。
あの太い指がそれはそれは素早く柔軟に動くこと。

悪魔の仕業かなんなのか、この曲はバイオリンの音が小さいとは
まったく感じませんでした。
(ものすごく集中して聴いていたからでしょうか)

そして、最後はパールマン先生自ら曲目を
紹介してくださるお楽しみアラカルトです。

まったく余談にも程がありますが、パールマン先生の
肉声を初めて拝聴しましたが、とても響きの良い低音で
素敵でした( ^ω^ )

この日のヴァイオリン名曲集は…
1.チャイコフスキー 無言歌
2.フィオッコ アレグロ
  この曲を紹介する時、パールマン先生は
  「では1曲鈴木(の教本)から」とおっしゃって
  会場がちょっと沸きました。
  「ちょっと早い目でね」とかなかなかお茶目です。
  ※鈴木はねこてんもやってますが、この曲は
   6巻に出てくるようです。ねこてんはまだ3巻なので
   パールマン先生がいとも箸休め的にお気軽(なふう)に
   弾いていたこの曲も遥か彼方ということになります。
3.フォーレ 子守唄
4.クライスラー 愛の喜び
5.ファリャ スペイン舞曲 第1番
   とても好きな曲で嬉しかった。でもあの終わり方
  「チャラチャラチャラチャラチャッチャンッ!」は
   パールマン先生が弾いてもやはりあれだった(謎)
6.(アンコール)ヴィエニャフスキ エチュード
  カプリースよりイ短調

盛りだくさんの2時間でございました。
最後はスタンディングオベーションも巻き起こり、
パールマン先生もピアニスト氏も観客もにっこり大満足的な
よいリサイタルだったと思います。

ねこてんは、シンフォニーホールの焼きたてブレッド
おみやげ用詰合せを買って帰路に着きました。

5ヶ月間待ち続けていただけに祭りのあとの寂しさ
を噛み締めて歩いていたら、風が急に冷たく感じましたとさ。


  

posted by ねこてん at 12:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオリン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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